以前から太陽光発電には「メンテナンスフリー」という言葉がつきまとい、それを神話のように信じて疑わない人が大勢いました。メンテナンスフリーは何を根拠に語られたのでしょうか。メンテナンスによくある代表的な誤解を見てみましょう。
国内も海外メーカーも概ね20~25年の長期保証をうたってますが、これはパネルの出力が一定の数値を下回った場合に新品と交換するという「出力保証」のことを指します。これとは別にパネルが破損した場合等は「機器保証」になり、こちらは概ね10~15年の保証になります。したがってすべての故障が20年以上の長期保証の対象ではないこと、また交換が生じる場合はその工事費用は無料でないのが一般的です。誤解のないようあらかじめ確認しておきましょう。
発電量が減ってから点検すれば大丈夫!
毎日の発電量をモニターでチェックしているから、減った時に点検すれば大丈夫!はたしてそう言い切れるものでしょうか。すべての発電が停止してゼロになればわかりやすいかもしれませんが、不具合の状況によっては少しの減少にとどまるケースもあります。その場合気づくのが大幅に遅れるといったことも珍しくはありません。10%や20%の減少が長期にわたって起きれば、その間の売電収入も減り、収支計画に支障が生じかねません。後の祭りになる前に、定期的に点検し異常は早期発見するのが大事でしょう。
発電開始直後からライフサイクルを通じて定期的に点検することが大切です
メンテナンスの目的によって、メンテナンスの内容が変わってきます。
人と同じで定期的に検査して異常を早期発見するのが大事です